このブログを作るに当たって、日頃からお世話になっているオンライン英会話の先生方や、管理人:下村の仲良しのお友達にも音声協力をお願いしています。
ただ、みんな忙しいので、なかなか直ぐには対応してもらえない事も多々あり、ブログ記事は書き上がってるのに何週間も音声ファイル待ち……という事もあります。特に元インド人のソラちゃんは最近結婚したばかりで超多忙なので尚更頼みにくいもんだから、代わりにペルー人のぐっちゃんにお願いしてみようと思い立ちました。
以前の記事の中で、スリランカ人のオンライン英会話の先生の顔がぐっちゃんに似ているので、このブログ上ではその先生をぐっちゃんと呼ぶことにしたんです。が、ここに来て本物のぐっちゃんが現れたので無駄にややこしくなりました……。
あの時はペルー人ぐっちゃんがこのブログに登場する予定ではなかったのでネ。
とりあえず今回、ペルーのほうを本家ぐっちゃんとします。
2人ともアメリカにご縁があるのよね。それはさておき。
ぐっちゃん、ソラちゃんの代わりに英文の吹き込みお願いできひん?
すると、本家ぐっちゃんは
全然いいんやけど、python使えるんやろ? こういうのもあるで。いちいち誰かに頼むより楽なんちゃう?
と音声ファイル作成用のpythonのコードを送ってきてくれたのでした(※知らない方のために一応。pythonはプログラミング言語の名前です)。
自慢じゃないけどワタクシ、仕事で必要なためほんの少しだけプログラミングを勉強したことがありますので、初心者に毛の生えた程度の知識はあります。ネット上で探してきたコードをコピペして実行すると、運が良いと動いてくれる時もあるっていうレベルですが。
今回も、とりあえずもらったコードを貼り付けて実行ボタンを押してみたら音声ファイルが出来ていて、いや〜すごいすごい。ちなみに面白いのが、プログラム実行時に作成したい文と、それに加えて国籍を指定することができるところ。アクセントまで設定ができちゃうわけです。
例えば “My name is Taro Yamada.”という一文を国籍:日本で音声作成すると、いかにもなジャパニーズイングリッシュで音声ファイルが出来上がるのです。ちなみに出来たのがコレ。
国籍インドにするとインド訛りになるし、イギリスにすれば美しいイギリス英語になります。
色んなお国のアクセントが試せるのが面白くて片っ端から指定してみたのですが、その中のひとつにフィリピンを発見。
今のトコに移る前に約5年間利用していたオンライン英会話スクールは、当時フィリピン人の講師しか採用していませんでした(現在は日本人講師もいるらしい)。なのでワタクシ、数えきれない程多くのフィリピン人の先生とお話した経験があります。
今のスクールに変えてからは、フィリピン人講師オンリーだった環境から世界中あっちこっちのお国の先生を選択できるようになったもんで、当然フィリピン以外の先生ばかり受講するようになりました。とは言え、最初はまだ完全にフィリピン人講師を排除していたわけではなく、月に数回はフィリピンの先生も取っていました。
そして思うようになったのが、
フィリピンの先生たちって、何で皆さんあんなに不自然な感じに喋るんやろー?
普通に会話している時でも、ロールプレイでもしてるかのように、わざとらしい話し方をするのです。演技してるみたいに大袈裟だし、間延びしたようなテンポは、こちらが初心者だと思って故意にペースを落としてくれているのかもしれないけど、それにしてもモタモタし過ぎちゃう?と思ってしまうほど。
他の国の先生方はもっとずっとサラサラと早口で話されますから、フィリピン人の先生方はむしろ初心者には聞き取りやすくてお薦めだと言えます。でも、オンライン英会話を数年続けてきてある程度聞き取れるようになってくると、あんまりゆっくり話しかけられると
いや、こっちは幼稚園児とちゃうから
みたいに、内心ちょっと反発したくなると言うかね。
でっ、色んな国の先生の話す英語に触れるにつれて、フィリピンの先生方の英語にますます違和感を感じるようになっていきました。
そんな大仰な抑揚つけて話さんでいいから……初心者相手やと思って変な手加減せんと、もっとフツーに喋ってくれ〜!お節介はやめて~!
って、思っていました。
ここで先ほどのpythonの話に戻りますが、今回国籍フィリピンで音声ファイルを作ってみたところ、あの、不自然この上ないイントネーションで再生されたのです。
以下、”The idea was just so foreign.”という1文を、国籍をそれぞれアメリカとフィリピンに指定してpythonで作成したものになります。
何が言いたいかっていうと、ワタクシがずうぅ~っと、
幼稚園児扱いせんといてくれ
と若干イラついてたあのフィリピン人の先生たちの英語は、単純に訛ってたってコトだったんです。
音声ファイルを聞いても分かるように、スピードもゆっくりだし、文末らへんを妙に伸ばす傾向がありますよね。
例えばインド周辺の国々の先生には特徴的なアクセントがあり、それが母語の影響を受けているのであろうという事は何の疑問も抱かず受け入れていたし、アフリカ勢についても然り。管理人お馴染みジャマイカの英語だってそうです。色んな訛りのある英語を聞けるのはむしろ楽しい。国によってアクセントがあるのは当たり前。みんな違ってみんなイイ✨
……それなのに、なぜフィリピンの先生方の喋り方を、私は訛りだと思わなかったのか。なぜ、故意にああゆう喋り方をしてくると思い込んでいたのか。
自分でも全くもって謎です。
フィリピン人を講師として採用しているオンライン英会話スクールが多いため、色んな所で「フィリピン英語はネイティブと変わらない」みたいな謳い文句を目にして、無意識のうちに洗脳されていたのかしら。確かに総合的に見てフィリピン人の先生方の英語力はネイティブと変わらないかもしれない。ただ発音だけに着目するならば、訛ってる先生が多いって事ですね。
思いがけず長年の不思議が解決してスッキリ。もうフィリピン人の先生方の英語を聞いてイラっとする事はないでしょう。ワタクシ、訛りには大変寛容なんですから。そして、今後ブログの音声はpythonで作ったものが増えるかもしれません。