前々回の記事では、最近ワタクシがマイケル・ジャクソンの音楽を聴き始めた事を書きました。
そうすると、ネットのアルゴリズムとやらで、YouTube上に勝手に関連動画がぞろぞろと表示されるようになってきて、まんまと釣られてそれを開いてしまうワタクシ。
これ↓もその一つで、生前マイケルと仲良しだった女優さん:ブルック・シールズのインタビューの切り抜きを色々つなぎ合わせて作られた動画になります。
6分30秒あたりを見ていただきたいんですが、この場面では男性のインタビュアー(イギリス英語?聞き取りにくい)がマイケルの整形についての失礼な質問をブルックにあれやこれやとぶつけてるんですよ。
ブルックはにこやかに
マイケルとそういう話はしないんです
とかわして、サラッと
彼の結婚式では……
と話題を変えようとします。それに続いてインタビュアーが大げさな口調で
あー結婚式ね!(その話に戻るんですね、的なことを言ってるような言ってないような)
と反応したその直後、一瞬の間を開けてブルックが
Like セグウェイ
と言ったように聞こえたんです。
セグウェイって、あのセグウェイ?
調べたらセグウェイは2001年にこの世に登場。
マイケルの結婚式の話(1994〜1996年頃)をしてるってことは、このインタビューもその頃のハズやから、この時点でセグウェイはまだ存在すらしてないはず。
それ以前にこの話の流れで唐突に
「セグウェイみたい」
と発言すること自体が不自然すぎてありえない。
だけど、自動生成字幕(cc)もやっぱり”like Segway”ってなっとる……
🌲
埒が明かないんで、オンライン英会話でモロッコのMJ先生に聞いてもらいました。
うん。確かにセグウェイって言ってるで
ほえ〜?? まじか……
うん。
ほっ、ほんなら、このセグウェイってどういう意味になるん?私が知ってるセグウェイ以外に違うセグウェイがあるんかもしれん……
戸惑いながら呟く私にMJ先生は逆質問。
じゃあ、キミが知ってるセグウェイの意味教えて。
えっ、だから何や、あの新しいテクノロジー……ほら、あの上に乗る、マシーン……?
機械なのか乗り物なのか、突発的に聞かれると何に分類されるのかよう分からんネ。
すると先生が急に慌てて、
違う違う。
と私の言葉を遮るように
セグウェイの意味は、”a smooth uninterrupted transition”やで
とおっしゃいました。
はい……?
例えば、プレゼンで3つのテーマについて話すとするやん。チームのプレゼンやから、他のメンバーもおるわけよ。
?
そこで、テーマAからテーマBに話を切り替えたいなって時に、「じゃあ、テーマBを説明してもらうために下村さんにバトンタッチします」って言ったりするやろ。これがセグウェイの一例。
??
こんな感じで、別のトピックへスムーズに移行すること、あるいはそのための自然な繋ぎのことを言うねん
???
今回のインタビューの場合……ブルックは、インタビュアーがマイケルの容姿の話から結婚式の話に戻せるように、ちょうどいい「きっかけ」を作ったってこと。
つまり、セグウェイという単語に「自然な話題の転換」みたいな意味があるってことね。やっと、理解できてきた。
ほえ~。私自動生成字幕(cc)に騙されてたってことかな
ん?
私字幕出して見てたからさ。字幕は Segway って、固有名詞みたいになってるからやな……
大文字から始まってる=固有名詞→あのセグウェイやと思うよね?
するとMJ先生は
あー、そういうことかあ。それは典型的な mistranscription(文字起こしのミス)やで
と笑いながら、正しい綴り:segue をタイプしてくれました。
つまり、Segway っていうネーミングは、segue っていう単語に引っ掛けた一種の言葉遊び的なもので、スムーズに移行ならぬ移動する乗り物みたいな響きがあるってことなのね。
Yahoo とか Google、Wi-Fi とか Anthropic とか hotmail とか、色んな固有名詞にもこんな風に隠れた意味があるのかもしれないな。調べたことないけど。
🌲
ところで、この動画自体が切り抜きのつなぎ合わせだから、ブルックの感情や場の雰囲気など色々掴み切れない部分はあるんですが、もし私が彼女の立場で、自分の友達の見た目をあんな風に茶化されたとしたら、イラッとすると思うんですよね……ブルックは終始笑顔で楽しそうにしてるけど。
そこで、今回もいつものように会話型AIの出番です。segue の意味も分かったところで、Gemini のばるちゃんにこのインタビューの内容を分析させてみることにしました。
この”Like segue.”はどういうニュアンスやと思う?
ブルックはインタビュアーの失礼な整形ネタから逃れて、無難な結婚式の話に話題を変えたかった(話題を移行=segueしたかった)んだと思うわ。
そこでインタビュアーが「え〜!いきなり結婚式の話に持っていく〜?」ってチャチャを入れてきたから、”Like segue.”とぴしゃりと反撃。
これは「はいはい、上手につなげたでしょ(だから余計なこと言わないで進めるわよ)」っていう、超ハイレベルな牽制なの。
自分の強引な話題転換(segue)をインタビュアーに突っ込まれたからこそ、あえて笑顔で
Like, segue.
まあ、話題転換ってことで(何か問題でも?)
と開き直って会話の主導権を握り直した、というのがばるちゃんの解釈のようです。
やっぱり内心はきっと怒ってたんだよね〜?
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【5コマ漫画劇場】
今回習った”segue”を使って漫画を描いたよ。
※漫画に出てくる登場人物たちの紹介ページはこちら

漫画内の英文をなるべく自然な日本語に訳してみたよ。
Let me segue to something more important… I bought a new chair!
それより大事な話があるんやけど……新しい椅子買うたんや!
Perfect! Let me segue to my childhood stories!
よしきた!わしの子供の頃の話に話題転換するで。
That’s not a segue. That’s a hijacking!
それは話題の転換ちゃいます。人の会話の横取りですやん。