以前、イギリス育ちのガンちゃんに、ビスケットを食べる時にミルクティーに浸すかどうか尋ねた時のことを記事に書きました。
やっぱりイギリスの文化に染まってるんやなァと興味深く話を聞いてると、彼がまた想像以上に紅茶に詳しいんですよね。ガンちゃん曰く、
イギリスで飲む紅茶は基本的にはミルクティーで、ビスケットも大概常備してあんねん。
日本の家に緑茶と和菓子があるのと同じような感じなのかしら、と想像してみる。
ほうほう。ちなみに、紅茶にこだわりとかあるほう?
まっ、ぼちぼちかな? 僕は Pg Tips 飲んでるよ。
Pg…? 何じゃい?
Pg Tips っていうのは恐らくイギリスで一番有名な紅茶のブランドだそうです。紅茶に深みを与えるというのが謳い文句の、ピラミッド型のティーバッグで知られているそう。日本でも売ってるんかな?
でも紅茶と聞いて即座に自分のお気に入りのブランド名を挙げてくるのは、さすがイギリス育ち。
すると、ガンちゃんからこんな質問が。
日本ではどんなブランドのやつ飲んでんの?
えっ(ごっ、午後ティーしか思いつかん)
何か有名なのあったっけ? と、その場で慌ててググります。
おっ見た事あるやつ発見……トワイニングとか。
あ~、トワイニングな。そこのアールグレイは僕も好き
へ~。ピンポイントでどこのブランドのどの紅茶が好きとか……そこまで味や香りの違いって分かるもんなのかしら。
管理人の鼻と舌では、緑茶と麦茶とウーロン茶と梅昆布茶の違いが限界です。ブランドなんて考えた事もありません。
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ついでにもう一つ質問を。
あっそれと、どっかで読んだんやけどイギリスでは「フレーバーティー」と「紅茶(black tea)」は別物っていう認識ってホンマ?
“flavored tea(英語では flavored なのね)” っていうと、具体的にどういうお茶のこと指してる?
まさかの逆質問に、慌てるワタクシ……。
あれ? まさかの「フレーバーティー」が通じひんとかある?
詳しい事は全然分からんのですけど、果物やお花で香りを付けた紅茶・日本では「フレーバーティー」って呼ぶものを、イギリスでは紅茶とは区別するって読んだのですが。個人的には人工的なキツい匂いのする紅茶っていう感じなのでほとんど飲まないんだけど、よくあるのはアップルティーとか、ローズヒップティーとかですよね? するとガンちゃんは、
あ~、そういう系か。それなら僕は herbal tea って呼ぶかな
herbal tea… それは、日本語に直訳すると「ハーブティー」ですかね? ハーブティーって聞くとワタクシの脳裏には昔先輩にタイ旅行のお土産としてもらったレモングラスのお茶とか、イエメン人のお友達の家で入れてもらったミントティーとか、黄緑っぽい色のお茶の画像が浮かんでいますけど……。
本家イギリスでは、そういうの以外にフルーツ系の香りの紅茶も全部一括してハーブティーなんでしょうか。
そういや、アールグレイもベルガモットの香りがついてるやろ。確か、オイルか何か入れてんねん。
???
ええと、そろそろ付いていけなくなってきたぞ……
ガンちゃんの説明によると、アールグレイっていうのは茶葉の名前ではなく、そのベルガモットっていうものの香料を加えたお茶を指すんだそうです。今この記事を書きながらワタクシ再度wikiってますが、イタリア産のミカンの一種だそうです。……これ、知らなくても別に恥ずかしくない知識ですよね?
え、え……じゃあ、イングリッシュブレックファーストは?
紅茶の名前と言えば、アールグレイとイングリッシュブレックファースト、あとダージリンくらいしか思いつかないワタクシ。
そっちは、もっと一般的なヤツやで。そんでもって、ミルクティー用やねん。リプトンとかトワイニングとかが出してる紅茶なんやけど、特にミルクティーを作って飲む用として売られてんねん。
これ、知らなくても恥ずかしくない知識ですよね(2度目)。 ミルクティーに合う紅茶、なんて考えた事もなかったわ。というか、今も正直あんま分かってない……。
てか、言われて思い出したリプトン!リプトン日本にもめっちゃある!
とか叫びつつ、会話を方向転換しようとするワタクシ……あんまし奥深い所まで話を持って行かれても、知識量が違いすぎてちょっともうお手上げです。
あ~、あるやろ。ガンビアでも多分リプトンが一番メジャーなブランドやわ。
なるほど。さすが世界のリプトン。
僕はさっきも言ったけど Pg Tips と……あとアールグレイが好きやな。アールグレイはどこのブランドのんでもOK。
と、やっぱりアールグレイ強し!? 何かワタクシの完全に自分勝手な想像というか妄想で、イギリス人ってアールグレイが好きっていうイメージがありましたんで。
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まさかこんなにお茶について語られるとは思いもしなかったぞ。ガンちゃんって普段は大概スポーツブランドのTシャツ着てる事が多いので、何となくアフリカの大地を駆け回るのが似合う少年みたいな雰囲気なんですけど、紅茶の話になると完全にロンドン育ちの英国紳士って感じですね。
とりあえず、せっかく教わったので何種類か詰め合わせになってる紅茶を買ってきて、まずはイングリッシュブレックファーストに牛乳入れて飲んでみようかな。でっ、本当にミルクティーに一番合うかどうか、自分の舌を試してみたいと思います。