管理人:下村にとって、ガンビアはその名前すら聞いたことのないお国でした。オンライン英会話でガンちゃんにお世話になるまでは。
昨年12月にお国で大統領選挙があるとガンちゃんから聞いていたのですが、彼は9月末に帰国したばかりなので、まだ選挙権が無いそうで。
イギリスに住んでた時に地元の選挙に行ったことはあったけど、ガンビアではまだ投票したことないねん。今回も投票はまだできひんのやけど、初めて自国で選挙が行われるのをこの目で見るから、ちょっと楽しみなんよ。
というのも、ガンビアの国民の約18%は読み書きができないので、投票は記名式ではなく、ビー玉を使って行われるらしいのです。
ホンマか嘘か知らんけど、ビー玉を投票に使うのはガンビアだけらしい。
きっとホンマなんちゃう?そんなん初めて聞いたもん。
自分が投票したい候補者の色のビー玉を選んで、ドラム缶の中に落とすねん。やり方は知ってるけど、僕も実際に見るのは初めて。
今回ガンちゃんのお家のすぐそばに投票所が設置されたそうで、彼は見物に行くと言ってニコニコしていました。
しかし、その選挙の当日にオンライン英会話スクールのサイトからガンちゃんの講師アカウントが消えてしまい(詳しくはこちらの記事を読んでね)、しばらくゴタゴタしてましたのでなかなか機会がなかったんですが、今回やっと改めて、選挙がどうだったか聞くことができました。
そういえば、選挙。投票、見に行ったん?
あぁ!うんうん。家のすぐ外が投票所やったしな。面白かったよ。アフリカ連合とかEUからも立会人が来てな、午前中のうちにドラム缶が空っぽかどうかをチェックするねん。
ワタクシ政治に全く興味はありませんが、ガンちゃんが笑顔で説明してくれるのでつい聞き入ってしまいます。
それから、ドラム缶の中に砂を入れていくねん。
投票時にビー玉の落ちる音がしないように砂を入れておくのだそうです。そうしないと、ビー玉が落下した時に聞こえる音で中にどのくらいの数入ってるかが何となく分かっちゃうから……との事。
大統領が圧勝したわ。すごい票数を獲得して……53~54%くらい勝ち取った。
The president won by a large margin. He won a lot of the votes…yeah, he won by 53 percent or 54 percent, something like that.
なるほど、つまり現大統領が再選したってことね。
対立候補者は結果に不満で、選挙中に不正があったと申し立てているらしく、その支持者が大通りでデモを行ったりもしたそうです。
ちょうど用事があって、その通りを車で走っとったのよ。そしたら警察がデモの列に催涙ガスを発射してそれが僕の車に入ってきて……。目が見えへんようになるし最悪やった。さすがはガンビアや。
と文句言いながら大笑いするガンちゃん。
ガンちゃんは5歳の時にガンビアからセネガルに引っ越し、7歳でイギリスに移り、21歳からトルコに9年住んだ後にガンビアに帰ってきたという非常に国際的な経歴の持ち主です。
久しぶりの故郷は色々不自由もあるそうですが、イギリスやトルコで長く社会的”少数派”として生きてきた彼にとって、周りの人がみ~んな自分と同じ肌の色であるという環境は心理的にやはり気分が良いそうです。
これからもガンビアについて、色々教えてもらおう。
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