遥か昔、管理人:下村がまだ中学生だった頃(いや高校生だったかも)英語の授業で、例えば
あなたは魚が好きではないのですか?
Don’t you like fish?
という質問に日本語なら
はい、好きじゃないです。
いいえ、好きです。
と返事ができるけど、英語だと “Yes, I don’t” や “No, I do” みたいなのは文法的に間違いなので、「好きじゃない」場合は”No, I don’t”,「いや、好きですよ」と言いたい時は”Yes, I do” で答えると習いました。
※このDon’t you~?、あるいは動詞がbe動詞だったらAren’t you~?みたいな、こういう形の文のことを「否定疑問文」って言うんですね(ワタクシ完全に忘れてたのでググりました)。
ところが、オンライン英会話で色んな国の先生方と話していると、必ずしもそうではないような…?という気もするのです。
もちろん、”Yes, I don’t” とか “No, I do” とは誰も言いませんが、Yes・Noの部分に関しては、日本語と同じ答え方をする先生も普通にいました。なので、先生方も実は割とテキトーなのでは??と思うようになってきたのです。
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この否定疑問文の答え方について、一度モロッコ人のバドさんに尋ねたことがあります。
バドさん曰く、
(Don’t you like fish?と聞かれた場合)魚が好きなら、”I do! I like fish.”と答えます。
ちょっと待って!YesかNoはどっちで答えるの?そこが聞きたいんやけど。
Yesとかnoとか付けると、ややこしいです。
端的に言うと、Yes・Noは敢えて言わないっていうのが彼の答えでした。
これが英語の試験ならば、YesとNoどっちを使うとかいう文法的な細かい事を聞かれるかもしれないけど、会話の場合は誤解を招かないのが一番で、必ずしもYes/Noで答える必要はない…。みたいな事を言われたような。
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日本語でも
なあ…僕の事、好きじゃないん?
好き。
で充分会話として成立しますよね。
バドさんの説明を聞いて、私の頭の中はガチガチに文法にとらわれすぎなんやな~と思ったのでした。
YesとNoの文法上の正しい使い方に縛られてパニックになっちゃって、その結果会話が続かなくなるよりは、まずはちゃんと正しい情報が相手に伝わる事が大切なんですよね。会話なんだもの。