本日のオンライン英会話は、ケニア人のユミ先生。女性のオンライン講師の中で一番気が合う先生です。
管理人:下村、ネット上でたまたま青年海外協力隊の一員としてケニアで働いてる人が書かれた記事を読んだのですが、「この国ではアジア人に対する人種差別がひどい」と書かれていましてね。しょっちゅう不快な言葉を浴びせられてウンザリだと心情を吐露されていました。
アメリカでは黒人に対してはもちろん、アジア人に対する差別もあるというのは、ワタクシもあっちこっちで読んだことがあります。
とは言え、たった一人の日本人の体験がすなわち真実というわけでもなし、ケニア人の視点から見るとまた違う世界が見えてくるかもしれないし……ということで、ユミ先生に質問してみることにしました。
人種差別だの偏見だのっていうトピックは、仲良しの先生とのレッスンでないとなかなか取り上げにくいし、仲良し先生が相手だとしても、あんまりダイレクトには聞きづらいですから、敢えてケニアだと名指しはせず、
あんな、具体的にどこの国かは分からへんねんけど、アフリカで働いてる日本人の若者がな、日常的に差別的な言葉をかけられるってブログに書いてはってん。
アフリカって、日本人に対する差別的な感情があったりするん?
と聞いてみました。
さあ、ど~やろ。他の国のことは分からへんけど、少なくともケニア人が日本人に対して何かしら負の感情を持ってるとは思わへんけどなぁ。
しかし、ユミ先生は
それよりも、中国人の事は正直よく思ってない人は多いかもしれん。
と続けます。
政府が中国と手を組んで、道路建設とかインフラ整備を進めてんねんけど、現地で作業員を雇わずにわざわざ中国から連れてくるねん。
だからアフリカで雇用を産み出さへん、むしろ現地の人間の仕事を奪うことになる。
普通に考えたら、遥々中国から大量に人を連れて来なくても、アフリカの人間にもちゃんと土木建築の知識はあるし、道路くらい自分たちで作れるよ。それやのに、全部中国人が決めて中国人のやりたいように進めてしまうから……。
ほぉん。確かに、中国がアフリカでそういった建設業に関与しているという話は、ワタクシのように政治経済に疎い人間ですら、何となく耳に入ってきますよね。
People are very upset about that, so they feel the Chinese are trying to worm their way into African affairs and take over things by force.
ケニアの人たちはそれについてすごく怒ってて、中国がアフリカの問題にうまく取り入って、強引に物事を支配しようとしてると感じてる。
worm one’s way into ~ は「巧妙に入り込む・取り入る」みたいに解釈すると良いようです。
worm は尺取虫みたいな虫のことやから、虫が気付かないうちにこっそりと入り込むようなイメージを持つと覚えやすいかもね。
それで、正直中国に対して反感を抱いてるケニア人は多い気はする。
ケニア人には中国人と日本人の区別は付かへんから、アジア人=中国人って思う人も多いと思う。
そのブログ書いた人も、中国人やと勘違いされて、そういう扱いを受けたのかもしれんね。
ほぉぉん。まとめると、中国の政策が現地の人たちの反発を招いてるということなんですかね。中国って何て言うか、ホンマに、世界中あっちこっちで嫌われとるな……。
個人的には、中国人の友達もいるし、旅行もしたし、決してアンチ中国では無いつもりですけど、それでも昨今のニュースやらSNSの書き込みやら見てると、どうしてもイヤぁな気持ちになってきますよね。アジア人の印象を悪くするのも大概にしといてや……。
まっ、とは言っても政治と人は別物ですからね。仲良くできる人とはちゃんと仲良くしていきたいものです。
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【5コマ漫画劇場】
今回習った”worm one’s way into~”を使って漫画を描いたよ。
※漫画に出てくる登場人物たちの紹介ページはこちら

漫画内の英文をなるべく自然な日本語に訳してみたよ。
Hmph! You’re really worming your way into the teacher’s heart, Maru.
フンっ!先生の懐に入り込むのがホンマに上手やね、まるちゃん。