本日のオンライン英会話は、インドネシア在住のボツワナ人の先生(60)です。
管理人:下村は自分より年上の講師はほとんど選ばないのですが、この方はすごく穏やかで謙虚で、話していてとても勉強になるので最近は週末によくお世話になっています。ちなみに管理人の旦那:ノブもこの先生が大のお気に入り。
僕もこんな60歳になりたいな
今回はウクライナの大統領ゼレンスキー氏にまつわる英語ニュースを教材として使用します。政治に対する関心が薄いワタクシ、基本的に政治についての記事は避け気味ですが、博識な先生に色々教えてもらえるかもと、敢えて選んでみました。
ワタクシが英語記事を音読し終わると、言葉を選ぶような口調で先生が
The thing is, where I’m coming from, when I look at the situation between Russia and Ukraine, I tend to side with Russia.
とおっしゃいました。
ウクライナとロシア、どっち寄りかっていうと先生はロシア側やって事ですね。それは分かったんだけど、
where I’m coming from ってのは、「僕の出身地」??
前半部分が何言ってるかちょっと理解できん。アフリカには親露国が多いって言ってるのかしら……?
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where I’m coming from を調べてみたところ、主語が you になった where you’re coming from のほうが使用頻度がより高いようで先にヒットしました。
I get where you’re coming from という言い回しは、「キミの言わんとすることは分かる」という決まり文句なんだそうです。「キミがどこから来たか分かる」ではないんですね。
つまり、ここの you は「あなた」と言うよりも「あなたの意見」であって、where you’re coming from で「あなたの意見の出所」みたいなニュアンスなのかな。
ちなみに I get where you’re coming from の where以下は「きみの言いたいこと」と名詞的に使われていますが、今回の先生の一言では副詞的に使われていると考えると良さそう。
日本語に訳すなら
The thing is, where I’m coming from, when I look at the situation between Russia and Ukraine, I tend to side with Russia.
実は、僕が言いたいのは、ロシアとウクライナの状況を見たとき、僕はどっちかって言うとロシア側かな。
って感じですかね。
where I’m coming from、知らなかったら文字通り「私の来る所=出身地」と解釈してしまい、先生の意見が先生の母国ボツワナと関係あるのかと勘違いしてしまいそう(っていうか実際レッスン中はそう誤解しそうになったんだけど)。
日本のメディアは常にアメリカ側 ー すなわちウクライナ寄りのスタンスですから、こうして逆サイドの意見を聞けるのは非常に興味深い事です。
長くなるので、続きは別記事として分けて書きたいと思います。
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【5コマ漫画劇場】
今回習った表現を使って漫画を描いたよ。
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