今回のオンライン英会話のお相手は、時々お世話になっているザンビアのおっとり先生:モッちゃんです。
モッちゃんは昨年末大学を卒業したのですが、オンラインで英語を教えながら今別の仕事を探しています。
さすがに、オンライン英会話の講師の給料だけではやっていかれへんから
そりゃそうでしょう。今までに数え切れないほどの先生から、給与面に関する愚痴を聞いてきましたから。利用者としては、リーズナブルな価格で英会話レッスンが受けられるのは有り難いことだけど、すなわちそれは講師の賃金も安いということで……。
たくさんレッスン開講すれば、一応ボーナスが出たりもするんやけど
お。それ、大分前にちらっとミランから聞いたことあるかも
1か月に160レッスン以上教えれば、ボーナス支給の対象になるねん
ふむ……。1か月を30日とすると、1日も休まずに毎日5コマ教えた場合、150レッスンか。160っていうのが多いのか少ないのか、感覚的にあんまりよく分かりませんけど。
I always do, you know, I get like 200 lessons on a good month.
ん?
話の流れから、160レッスン以上教えたらボーナスが出る、ほんでモッちゃんはいつも200レッスンくらいは教えてる(つまりボーナスがもらえてる)って言ってるんですよね?
ただ、文末にくっついてた on a good month ってのが……「良い月」って何?
まっ、ボーナス言うたかて、所詮微々たるもんなんやけど……
ちょい待って、on a good month ってどゆこと?
あぁ。on a good month もしくは in a good month って言ってもいいんやけど、こういう場合の good は better-than-average(平均以上) って意味。
ふぅむ……?
例えば、Aさんの日当は一日の仕事量に左右されるとするやん。”a good day”って言えば、その日Aさんはたくさん働いてたくさん稼いだ、具体的には「平均より多く稼いだ」って意味になるねん。
むう? 何か分かるような分からへんような
平均より上やったらまあオッケー、要するに “good” ……みたいな感じなのかしら?
例えば、ホテルって「毎日100人泊まる」とか決まってるわけじゃないやんか。平日は空室が目立って、週末は割と埋まってるとか。あと旅行シーズンの方が泊まりに来る人が多かったり、色々変わるやん。
だから、もしそのホテルの月の平均の宿泊者数が400人やった場合、500人泊まりに来た月は “a good month”って事。
まっ、ホテルとしたらお客さんが多ければすなわち儲けも増えるわけだから、その月を good month と呼んだとして特に違和感はありませんよね。 でも、その「平均より上」っていうニュアンスがどっから来んのかがいまいちピンと来うへんのやけど……。
基本的にこの in/on a good month とか on a good day は仕事に関する文脈で使われる場合が多いんやけど、他にも a good day にホームランを3本打ったとか、スポーツの話で使うこともできる。
ほぅ。この場合は、その野球選手は普段はホームランを3本も打たないけど、その日は調子が良かったって事かしらね。
時と場合に寄って変化する可能性のある「何か」が念頭にある感じ。
給料とか客数とか本塁打数とか、そういう物ね。
でっ、それが平均より上(good)になるかどうかは、運次第って言うと若干言い過ぎかもしれんけど、多少なりとも運に左右される部分はある。
超基本的な形容詞:good なのに、この用法はちゃんと理解しようとするとなかなか難しかったんですが……いかがでしょう。
要は、いちいち better-than-average と言うのが回りくどいからシンプルに good で代用してると思ったらいいのかな。知らんけど。
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最後におさらいで、今回レッスンでモッちゃんが使った on a good month の和訳を考えてみましたが、
I get like 200 lessons on a good month.
多い月は200レッスンくらい行くで。
こんな感じだと割と自然な日本語になりますかね。