本日のオンライン英会話の先生は、チリの眼鏡美人先生。
美人なだけでなく性格もとても可愛らしくて話しやすいです。少しずつ距離を縮めて、仲良くなれたらいいなぁ。
さて、今回のレッスンでは「カルフールがステルス値上げ商品に警告ラベルを貼付」という記事を使用します。お値段据え置きと見せかけて内容量は減ってるから実際は値上げしてるのと同じっていう商品、ありますよね。フランスのスーパー・カルフールではそういった商品が消費者に分かるように、POPを設置する事にしたんですと。
日本にも値段は変わってなくても中身が少なくなってる商品はいっぱいあるけど、どこのメーカーもこっそりやってるから、カルフールみたいにわざわざ教えてくれるのは親切やなって思うけど。でも、何でそんな事するのか理由がよう分からん。
スーパーはあくまでも小売業やから、責任逃れのためとも取れるで。「ゴメンなさいね~我々は値上げとは無関係ですよ~苦情はメーカーへどうぞ~」っていう……
ふ~む。それは思いつかなんだ。
ちなみに、この「ゴメンなさいね~」のくだりで、先生が両手を擦り合わせるようなジェスチャーをしたんですよね。そして、ふと思いついたように
あ、そうそう。このフレーズ知ってる? wash my hands.
と尋ねられました。
wash my hands……手を洗う?
由来は聖書の物語から来てるんやけどな。キリストが磔になる時、当時の為政者が手を洗って「自分の手は汚れてはいない。キリストが処刑されても、自分には何の関係もない」って主張したっていうお話があるねん。
さっき先生の手をゴシゴシってしたのは手を洗う仕草だったのね。
お恥ずかしながら聖書って読んだ事ないから何にも知らんのよ
つまり、自分が責任を取りたくない時に使うねん。だから、I wash my hands. って言うと、It’s not up to me. って事ね。
It’s not up to me.の意味も若干あやふやなんですけど(汗)。とりあえずちゃんと復習することにしましょう。
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さて、改めて辞書を引いて wash one’s hands の意味を確認してみたらですね、「責任を放棄する」って出てくるんですね。もう少し具体的に言うなら「元々関与していた何かから手を引く・足を洗う」。
日本語でも「手」とか「足」とか身体の一部を使った似た表現があるのが面白いね
一方で It’s not up to me. の意味は「それは私が決める事ではありません」。自分に決定権は無いですよ(=だから責任も取れませんよ)っていうニュアンスなので、若干違う気もする……。
でっ、ワタクシが一生懸命頭を捻って考えてたどり着いた結論は、多分やけど、先生が教えてくれた上記バイブルの一節に出てくる、当時のエラい人が
ワシ、知らんよ。
って言い放った時の I wash my hands. は、It’s not up to me. の意味だったんでしょう。
だけど月日が流れて、今現在使われている wash one’s hands は「元々自分も関与していた事柄から手を引く」という意味に若干変化したっていう事なんじゃないかなぁと。
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念のため、アメリカ育ちのアルゼンチン人・ニノ先生に wash one’s hands の定義を確認したところ、やっぱり
「自分が関わってた問題に関して、自分が無実のように見せかける」って意味。
との事でした。
そもそも全く自分と関係ない件に関して「僕は無関係やで」って言う場合は使われへんねん
だから日本語の「足を洗う」あるいは「手を引く」がぴったりの訳になるんですね。
あっ、一応断っておきますが、別に眼鏡美人先生が教えてくれた事が間違っていたっていう話がしたいわけじゃないんです。先生方もあくまでも非ネイティブで第二言語として英語を学ばれてきた方々ですし、若干のニュアンスの差なんかは、ちゃんとこうして自分で復習して確かめればいいだけなので。
積極的に色んな表現を教えてくれる先生は、とてもありがたいのです。
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【5コマ漫画劇場】
今回習った”wash one’s hands”を使って漫画を描いたよ。
※この漫画を描いた当初、4コマ目の英文を “I’ll wash my hands of him.”としていましたが、トム・クルーズ先生が “I’ll wash my hands of all this.” に直してくれました。
I’ll wash my hands of him と言ってしまうと「彼と縁を切る」という風に聞こえてしまうらしい。今回は柿ドロボーの件に関してのみ関わり合いを断つという話なので意味合いが違ってくるそうです。