以前、イギリス育ちのガンビア人・ガンちゃんと紅茶について話した記事を書きました。
ガンちゃんは昨年までトルコに住んでいたので、お茶からの流れで今度はコーヒーの話に。
コーヒーに関してはどう? 何かこだわりとかある?
コーヒーは、フィルターで濾したコーヒーのほうが好き。
When it comes to coffee, I prefer filtered coffee.
ワタクシ、この ”filtered” が聞き取れず何回も何回も聞き返してしまいましたけども(汗)、それでも
そかそか、つまりトルコ式じゃないコーヒーのほうが好みってことね。
うん。フレンチプレス使って淹れるで
すんなり理解できた管理人:下村ですが、もしこれが4年前だったら、何のこっちゃ分からなかったはずです。
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“filtered”は「フィルターで濾過された」。
filtered coffeeは、要するに「フィルターで濾されたコーヒー」。
でもコーヒーって基本的にフィルター通しますよね?……って思いますよね??
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4年前のワタクシと同様、まだご存知でない方がいらっしゃったら。
“unfiltered”、つまりフィルターで濾過されてないコーヒーが、俗に言うトルココーヒーなのです。というか、少なくとも下村はそういう認識でおります。
コーヒーの粉が、カップの底に沈んでいるのです。
偉そうな口をきいてますけども、かく言うワタクシもほんの4年前まではトルココーヒーの存在すら知りませんでした。
せっかくなのでトルココーヒーと下村の出会いについて少し書きたいと思います。
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4年前、旦那が京都市内にあるトルコレストランに連れて行ってくれました。
ワタクシにとって、生まれて初めてのトルコ料理。
ランチセットを頼んだと記憶してますが、食後にコーヒーとチャイどっちがいいか店員さん(多分トルコ人)に聞かれたんですよね。
でっ、普通「チャイ」って聞いたら、スパイス入りのミルクティーのイメージじゃありませんか?でっ、コーヒーって聞いたらまあごくごく普通のホットコーヒーですよね。ですから、ワタクシ迷わず
チャイ下さい!
ってお願いしたわけです。
トルコのチャイは、インドのチャイとはまた違うのかな~
とか、想像を巡らせていましたところ。運ばれてきたのが、何の変哲もないストレートの紅茶だったのです。
あれ……? こっ、これ、チャイか?
色々釈然としないものの、このお店ではそういうもんなのかなと思って、大人しく紅茶を飲んで帰りました。
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その日の夜、オンライン英会話でモモと喋ったのです。そこで、
なあなあ、聞いて。今日トルコ料理食べに行ってな、そんでな……
と、そこで食後にチャイを頼んだらただの紅茶だった、という事も話したのです。
するとモモが、
あ〜あ、残念!そこはコーヒーを頼むべきやったのに
って言うじゃありませんか。
え、何で?
トルココーヒー知らん?
何も知らん……。
次行った時は、絶対コーヒーにしいや。これ、宿題な。
その時モモからどこまで詳しく教えてもらったのか忘れましたが、バルカン半島は歴史を遡るとオスマン帝国の支配下に置かれていた時期があるため、文化的にもトルコの影響を受けている部分が多々あるんですよね。
だから、モモのお国セルビアではトルココーヒーはそれほど珍しいものではないのでした。
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ガンちゃんとの会話に戻ります。
長年トルコに住んではいたものの、ガンちゃんはトルココーヒーはあまり飲まないそうです。
トルコのコーヒーってな、あの……何て呼ぶんかな、小さい特殊な金属のポットで作るやん。
うんうん、知ってる〜!私も持ってる
トルココーヒーを淹れる時には、英語で「イブリック」と呼ばれる特製の小鍋を使います。実は2度目に同じレストランに行った時、店内にちょっとした売店コーナーみたいなのがある事に気づいて、ワタクシこのイブリックを2千円で買ったんですよ。
あれで何度か淹れた事あったけど、最近はもうやってないわ。
私も……。
これって、イブリックを買った人あるある?
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イブリックを使ったトルココーヒーの淹れ方には決まった手順があって、詳細はここでは割愛しますが、お鍋が小さくてすぐに吹きこぼれるし、「コーヒー飲みたいなっ」と思ったら結局はインスタントのがよっぽどお手軽なので、じきに使わなくなっちゃいました。
紅茶と同様、コーヒーにも別に大したこだわりのないワタクシ……。
そういえば、3年前リトアニアでヨナスのお家に泊めていただいた時、私が
ヨナス〜、コーヒー飲みたい
って図々しくもリクエストした時、淹れてくれたのもトルココーヒーでした。意外と世界各国で親しまれているのかもしれません。