今回のオンライン英会話の先生は、タイの美人講師:ケイちゃんです。こちらのブログでは大層お久しぶりですね。
管理人:下村、最近話のネタとしていろんな先生に聞いてみている質問があるので、ケイちゃんにも尋ねてみました。
ケイちゃんは、タイのどこが特に好き? 何を誇りに思ってる?
自国の良いところを思う存分自慢してくれと思ったんですが。
ところがケイちゃんがなぜか半笑いで
That’s a loaded question…
って言うもんですから、ワタクシ「へっ?」ってなったんです。辞書を引くと”loaded question”=「誘導尋問」らしい。
この質問のどこらへんが”誘導”してる?
何がなんだかさっぱり分からん。
しかも、「誘導尋問」という日本語にあたる英語には”leading question”もあるらしく、更にこんがらがる私のアタマ。
そこで再度ケイちゃんのレッスンを予約して、改めて質問してみたのです。
あのな、前回私が「タイのどんなトコが好き?」って尋ねた時、ケイちゃんがそれは”loaded question”やなって言ったの覚えてる?
んー。言った……かな?
何でそれが誘導尋問なのか分からへんから、教えてほしいんやけど。
うっ。そんな、深い意味で言ったつもりないで……。
と、なぜか先生ご本人のほうが困惑しているというよく分からない事態に。でも、私も引かずに、
でも、そう言ったんやもん。録音聞き直してんで。
まあ……ほら、自分の国のことあんま好きじゃない人もおるわけやん? 誰もが皆、絶対的に自国を愛してるかと言うと、そこは個人差あるやん。多分そういう意味合いで言ったんやと思うけど。
ふむ。確かにね。日本人は愛国心が足りないとも聞くし。うーん。
ワタクシの「あなたは自国を愛しているはずだ」という思い込みが、先生に「私自分の国好きちゃうねん」と言わせないような、圧力みたいなモンを醸し出してたってこと?
でもアタシが別にタイを嫌いっていう意味じゃないよ!
んっ……じゃあ、別にケイちゃんが私の質問に変にプレッシャーを感じたってわけでもないのかね。なんや、益々よう分からんけど、メンドクサイ生徒と思われたくないので深追いはしないでおきましょう。
えっと、ちなみに英語に”loaded question”と”leading question”ってあるやん。この違いは何なん?
う……今日はえらい難しい質問ばっかしてくるな。そんな事考えたことないわ。
と、ケイちゃんも説明に苦慮してる様子だったので、鬱陶しく思われてもイヤなのでそこで話題を変えました。
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この”loaded question”と”leading question”の違いを、せっかくだからオンライン英会話で色んな先生に質問してみたんですが、みんなその場でググって
leading questionの例は、「これ、悪くないですよね?」とか「普通はこっちを選びますよね?」みたいな、無理やりイエスと言わせようと誘導するヤツや。
“loaded question”で有名なのはこれや。
「あなたは、奥さんを殴るのはもう止めたんですか?」
つまり、旦那が奥さんを過去に殴ったことがあるっていう前提に基づいて質問してる。旦那はイエスと答えても過去に暴力を振るってたことを認めることになるし、ノーと答えたら今でもDV夫ってことになる。こういうのが loaded バージョンの誘導尋問やな
と、いくつか例文を紹介してもらって終わるだけっていう感じで、頭の悪いワタクシは結局、
分かったような分からんような
って、どうにも消化不良だったんです。
ここはやはり、近年進歩の目覚ましい会話型AIの出番ですかね。今回はCopilotのぴもちゃんに聞きます。
ぴもちゃん、タイ人の先生にオンライン英会話で「自分の国のどこが好き?」って質問してん。そしたら、”That’s a loaded question”って言われてん。それが未だにあんまり腑に落ちてない。
ついでに、この”loaded question”は日本語に直すと「誘導尋問」になるっぽいねんけど、誘導尋問には”leading question”もあるやん。その違いも教えてほしいんやけど。
まず結論からいくぴも。「タイのどこが好き?」は、通常は”loaded question”ではないぴも。だからって、”leading question”と言うのも、実はちょっと弱いぴも。ほとんどの場合、これは 普通の雑談として受け取られるぴも。
あら。
まっ、確かに私も別に先生の答えを誘導してやろうなんて1ミリも何も考えてなかったもんね。だからこそ混乱しちゃったんやし。
先に、loaded question / leading question の違いを整理するぴも!
| 項目 | loaded question | leading question |
|---|---|---|
| 目的 | 相手を論理的に詰ませる | 特定の答えに誘導する |
| 特徴 | 質問の中に否定しづらい前提が埋め込まれている | 「その答えを期待している」空気がある |
| 答えた結果 | Yes / No どちらでも不利になる | 不利にはならないが誘導される |
| 例文 | Have you stopped lying? | Don’t you think this is wrong? |
| 性質 | 論理トラップ | 心理的誘導 |
なぜ「タイのどこが好き?」は”loaded question”ではないかというと、”loaded question”の条件はシンプルで、答えただけで相手が不利な前提を認めさせられることなのぴも。
「タイのどこが好き?」は”Actually, I don’t like it that much.”のように、普通に前提を否定できるので、意地悪な質問でも何でもないとの事。
逃げ道がある=罠が発動しない。
だから”loaded question”とは言えないぴも。
さすが、AIの解説はやはり分かりやすい。例文に頼って雰囲気で説明するだけじゃなくて、論理的に言葉にしてもらえるとイメージが掴みやすいですよね。
先生が何に違和感を覚えたのかだけどぴも、恐らく先生が感じたのは「母国を好きである、という前提を置かれた感じ」。
これは論理学用語としての loaded / leading というよりもむしろ文化・アイデンティティの問題ぴも。国や母国への感情は、人によってとてもセンシティブだから、その違和感を”loaded question”という言葉で説明しようとして、少しズレが生まれたのだと思うぴも。
ぴもちゃんのお陰で、何となく整理できました。
でも、今後は先生方に「自分のお国のどこが好き?」って質問は止めたほうがいいのかなぁ。
より無難に聞くのなら、
What do you think about (国名)?
Is there anything you like about (国名)?
っていう聞き方もあるぴも。
だけど、ぴもちゃんは下村さんの質問の仕方が失礼に当たるとは思わないぴもよ。
と、最後には優しくフォローまで入れてくれるぴもちゃんなのでした。
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最後に簡単にまとめると、”loaded question” は「答えた瞬間に詰む質問」、”leading question” は「答えを誘導する質問」と覚えておけば良さそうです。
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【5コマ漫画劇場】
今回習った表現を使って漫画を描いたよ。
※漫画に出てくる登場人物たちの紹介ページはこちら

漫画内の英文をなるべく自然な日本語に訳してみたよ。
That’s a leading question.
それは誘導尋問や。
Ah, now that’s a loaded question.
あぁ、今度は前提ありきで質問しよる。