今日のオンライン英会話の先生は前回と同じ、医療系の大学で勉強しているセルビア人の先生(26)です。夭逝したアメリカの俳優ブラッド・レンフロに似ている(と管理人:下村は思っている)ので、このブログではブラッドと呼びます。
数か月前にワタクシ、オンライン英会話でボツワナのおっちゃん先生(60)と量子物理学の話をしたことを記事にしたんですけど、それを今回ブラッド先生との雑談のネタに引っ張り出してきて、
おっちゃん先生が前に教えてくれたんやけど……量子物理学の研究によると、うちらが生きてるこの世界の他にも、パラレルワールドみたいなのがいっぱい存在してるんやって。
と言ってみたら、ブラッド先生はそんな話は珍しくも何ともないってな顔して
あー、p$%?#§π of reality やろ
とおっしゃいました。
え、何て?
pから始まる単語なのは分かったんですけど……思わず聞き返すと、
p$Φζщ?% of reality.
んー。2回聞いて聞き取れないのでとりあえず諦める。
後で復習しよっと
一旦、そのまま会話を進めることに。
まっ、そんでな。別世界に存在する自分は、全然違う人生を生きてたりするらしいねん。おっちゃん先生が言うには、量子物理学的アプローチを取り入れた瞑想では、別世界の自分に何らかの方法でアクセスすることができて……
ほーん? 幽体離脱(astral projection)みたいな感じ?
知らんけどっ。要は、瞑想を極めるとそういう、別の世界線に存在する自分と接触することが出来るとか出来ひんとか
さすが、年配の先生は話が面白いな。
そやろ?その先生めっちゃ好きやねん
聞き上手なブラッド先生に、ワタクシ気分良くお喋りさせてもらいました。
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さて、後からブラッド先生とのレッスンを録画したものを自動生成字幕を活用しつつ見返してみたところ、例の聞き取れなかった箇所には「PLS of reality」という英語字幕が表示されました。
PLS と言っているようには聞こえないし、辞書を引いても、そんな表現見つからんのですけど。
ブラッド先生には恐らくまた当面お会いできないんで、仕方ないのでトム・クルーズ先生に質問することに。
PLS of reality っていうフレーズ、ある?
ない。多分それ、planes of reality ちゃう?
planes は plane の複数形な
plane……(ヒコーキ)?
もちろんその plane じゃなくて。plane にも色んな意味あるやん
この plane は、日本語だと「次元」みたいな感じの意味だそうです。
「次元」という日本語に対する英語といえば、まず出てくるのは dimensionですが、これは一次元が線・二次元が平面・三次元が立体……みたいな、空間的な文脈における「次元」。
一方で plane の意味する「次元」は、日本語の「異次元」や「次元が違う」と言う場合の「次元」と考えると良さそうです。
映画『マトリックス』に仮想現実って出てきますよね。現実世界の他にもう1つ仮想現実っていう異次元の世界がある、というのがあの映画のコンセプトですよね。
自分たちが存在する現実は1つではない ― 的な話をする時の「現実」。plane of reality に日本語訳を付けるなら、これが近そうです。
異次元の反対語は何やろ?「同次元」……?
そんな日本語があるのかどうか定かではありませんが、仮にあるとすれば、現実=同次元、仮想現実=異次元。この2つの世界をそれぞれ plane of reality と呼ぶイメージです。
『マトリックス』以外でも、例えばスパイダーマン・シリーズのひとつ『ノーウェイ・ホーム』では、トム・ホランド演じる若きスパイダーマンが別の世界からやってきた2人のスパイダーマンと一緒に戦いますが、あれも3つの plane of reality がバグって混ざり合った設定ってコトです。
10年以上前に見てトラウマ級に意味の分からなかった映画『インセプション』や、他にも『アバター』なんかも同じく複数の plane of reality が存在する世界を舞台にした映画と言えそう。多元宇宙論やパラレルワールドみたいな類の概念ですね。
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【5コマ漫画劇場】
今回習った”plane of reality”を使って漫画を描いたよ。
※漫画に出てくる登場人物たちの紹介ページはこちら
漫画内の英文をなるべく自然な日本語に訳してみたよ。
Hey, have you ever thought we might be on two different planes of reality?
なあなあ、俺らは実は別次元の世界にいるのかもって考えたことない?