本日のオンライン英会話の先生は、イラン人の新しい女性講師です。
最初全く先生側の回線が繋がらず、顔も見えなければ声も聞こえない状態で5分近く過ぎてしまいましたが、オンラインでのレッスンにはこういったトラブルも付き物ですから仕方ない。
教材には「オーストラリアのメルボルンで電動スクーターのレンタルが禁止に」という英語ニュースを使用します。特にスクーターに興味は無いし、乗りたいとも思いませんけど、他に面白そうな記事もないので、適当に選びました。
英文を読み終えたら、ニュースに関連する設問がいくつか用意されているので、余った時間はそれを使って先生と適当におしゃべりします。
「あなたの国にはどこか危ない場所がありますか」という設問に、
んー?そんなトコ、あるかなあ?
ここで言う”危ない”っていうのは、どういう意味合いなんヤロ?
花火大会とかハロウィンとか、何らかのイベントでものすごい数の人が集まった場合は、おしくらまんじゅうみたいになって危ないってことはあるかもしれんけど。それも一時的なもので、常時危険っていうわけじゃないしなぁ。
……とか、あれこれ考えてしまってワタクシが言葉に詰まっていると、
外歩いてたら男に声かけられたりすることない? Like cat calling.
と言って俯き、ウフフと笑う先生。
Cat calling?
猫を呼ぶこと?
ちょっと全くもって何がウフフなのか分からん。
ワタクシ、普段は多少先生の言われてることが理解できなかろうが、空気を読んで一緒に笑顔を作るようにするんです。だって、相手の立場に立って想像した時に、自分が面白がって笑ってるのに相手が白けた顔でガン見してきたら恥ずかしいですやんね?
けど、ここでテキトーにうんうんと分かったフリをしてこの後墓穴を掘るのはもっと恥ずかしいんで、ちゃんと
すいませんけど、cat callingって何すか?
と質問しました。
男性が女性に声かけてくることやで。
っつーことは、ナンパか?
まさか……オバさんに声かけてくる男おらんやろ
ちなみに、正直に言うと、若い時も別に声かけられませんでした。だから年齢だけが理由じゃないんやけどね。
しかし、ナンパって別にそんな「危険」な行為ですかね? 私の思っている「危ない」と先生の「危ない」の定義が若干違うのかもしれん。
イランではよくあるの?
めっっっちゃある!!
ほえ〜。超勝手な偏見やけど、何か意外。イスラム圏って男女のお付き合いに関して厳格なイメージがあったので、ナンパなんて文化は無いものやと思っていたよ。
それって、一人で歩いてる時に声かけられるってこと? 友達と一緒に歩いてる時でも?
友達連れの時のほうが多い
フ~ム……いまいち、まだよう分からんナ。けど、健全なコミュニケーションを目的に声をかけるわけではないんでしょうね。何しろ危険をはらんでるわけですから。
🌳
レッスン後に改めて調べてみると、cat calling は「性的な嫌がらせを目的とした、卑猥な声かけ」というものらしい。外見(例えば胸とか尻の形や大きさ)について言ってみたり、あるサイトでは「言葉による痴漢」と定義されていました。相手にせずに無視してたら睨んだりキレてきたりする奴もいるそうで、そういう意味では確かに怖いし危ない。
日本ではそもそも知らん人に声をかけること自体が少ないしなー。酔っ払ってたらまだしも、そうそう遭遇することは無い気がしますけどね。これも文化の違いかも。
ついでに、cat calling と2つの単語に分けて表記する場合もあれば、catcalling と一語で表すこともあるようです。