made of 〇〇 は、原料・材料が見た目で分かるものに使われ、made from 〇〇 は原材料が見ただけでは分からない場合に使われるっていうのは、中学校の英語の授業で習う内容ですよね。
管理人:下村、今でも暗記した例文を覚えています。
Wine is made from grapes.(ワインの原料はブドウである) と This table is made of wood.(このテーブルは木製である) の2つね。
テーブルは木目とかで明らかに木で出来てることが分かるけど、ワインは液体だからブドウの原型を留めてないと。
いつも混乱したら、この例文を思い出して判断するようにしていました。
少し前にSNSで、フォロワーさんが以下のような投稿をされているのを見つけたのですが、
オンライン英会話で甘酒の説明に Amazake is made from rice. と言ったら先生に made of に訂正された
甘酒はワインと同じアルコール飲料と考えたら、確かに私も from のほうが合ってる気がします。
けど、ワインがさらさらの液体であるのに対して、甘酒は微妙に米粒が残ってる場合ありますよね。
画像か何かを見て、原料が米だって分かるから of を使ったって事なのかなぁ?
いずれにしても興味を惹かれたので、made of rice と made from rice、どっちが正しいのかトム・クルーズ先生に甘酒の写真を見せながら、意見を聞いてみることにしました。
まず、made of から改めて説明するけど、キミが言ったように、原材料が元のままの状態を保ってる時やな。
そうね。しつこいけど、木製のテーブルは木で出来てることが一目瞭然ですからね。
でっ、made from。これは基本的に加工を経て原材料が目で見てはっきり分からなくなったもの。一般的に食べ物にはこっちのほうがよく使われると思うねんな。
ほーほー。
だって、食べ物って大体材料をミックスして作るから、最終的に出来上がったものって全然違うものになるやん。
むぅ、そうかな。ほな……マッシュポテト。マッシュポテトは made from potatoes?
それは、made of potatoes かな……。でも、マッシュポテトはポテトやん? ちょっとややこしい話になるけど、潰しただけやもん。実質ポテトのままやん
まっ確かに、日本語でも「マッシュポテトはじゃがいもから出来ている」とは言わへんか。
刺身の材料は何、みたいな話にはならへんやろ? 魚をカットしただけやから。それと同じ話やって
あそっか。
ところで、甘酒ってどうやって作んの?
ほえ~ん、知らん……。
甘酒って買うモンであって自分で作るモンとちゃうし。
私も先生に甘酒の写真を見せながら、
よく見たらお米の粒みたいなのあるやん? だから、一応原料のお米が原形をとどめていると言っても過言ではない気もするんやけど
それなら made of でいいんちゃう。お米の粒がある程度残ってるんやったら。
先生が言うには、お米が完全にその形を失っていないなら、made of rice のほうが良いそうです。
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先生と話していて、ワタクシ何となく自分でも整理できてきたんですが、made of は日本語の「〜で出来ている」、made from は日本語の「〜から作られている」に相当するって考えたらいいんじゃないかしら?
どっちも同じようなもんやけど、何となく、テーブルの場合は「木で出来ている」のほうが何となくしっくり来るし、ワインの場合は「ブドウから作られている」って言う気がしません?
とは言え、「このテーブルは木から作られている」「このワインはブドウで出来ている」って言ったところで、特に違和感を感じるほどでもないんですけどね。
甘酒は「米から作られている」のほうが、私個人としては「米で出来ている」よりも自然に聞こえるんで、
Amazake is made from rice.
になるんじゃないかな~。さっきのトム・クルーズ先生の解説とは違ってきちゃうんやけど。
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ところで、お料理が好きなワタクシ、たま~に英語のレシピを見たりするんですが、
あんな、ついでに聞きたいんやけど、材料の話をするとき前置詞って of でも from でもない時ってない? レシピで made with っていうの見たことある気がするんやけど
うん、with が使われる時もあるな。例えば、メイン以外の1つの材料について言う時。
メイン?
アップルパイ焼くとしたら絶対リンゴ要るやん。リンゴがメインの材料で、他に小麦粉と卵と、砂糖くらいかな? 要るのって。
この場合、例えば砂糖はメインの材料ではなくてあくまでもサブですよね。仮に材料の1つがきび砂糖だとして、その事に言及するのであれば、made with brown suger のように言うことができるんだそうです。
あとは複数の材料について言いたい時。
ドレッシングをオリーブオイル・お酢・塩コショウで作るとしますよね。この場合には This dressing is made with olive oil, vinegar, salt and pepper のように言うのだそう。
更に言えば、made out of ってのもあるで。
ひぃ……。これ以上言われても、そろそろキャパオーバーなんですけど。
これは、食べ物についての話じゃなくて、レザージャケットとかミンクのコート、鰐皮財布みたいな製品について言う時。made out of leather とか made out of fox fur みたいに言うねん。
ほえ〜、これは知らんかったな。
うん。ネイティブでも結構分かってないと思うで。その場で思いついた前置詞を適当に使ってると思う。
と笑うトム・クルーズ先生。
多分、英会話ではどの前置詞を使おうが問題なく通じるし、誰もそこまで注意深く聞いてないんでしょう。
ただ、日本人はこれが学校の試験に出るから、特にこの made of と made from の使い分けには敏感になっちゃったんでしょうね。
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【4コマ漫画劇場】
今回習った表現を使って漫画を描いたよ。
※漫画に出てくる登場人物の紹介ページはこちら。