先週の記事では、ちょっと愚痴っぽくなってしまいましたが、管理人:下村が7年前にオンライン英会話で知り合ったジャマイカ人講師・オラルについて書きました。
思うところはあるとは言え、ワタクシがジャマイカに興味を持つきっかけになった先生です。記事を書くにあたり、以前やり取りしたチャットを懐かしく思いながら見返していると、2017年8月の彼との以下のようなやりとりが目に留まりました。
インタビューうまく行ったよ。ありがとう!
良かったあ。少しでもお役に立てて嬉しいわ。
お礼を言われているのは、当時転職活動中だったオラルに
Skype面接を受ける予定なんやけどしばらくSkype使ってないから、一応操作方法とか事前に確認しときたいんで、近況報告も兼ねてビデオ電話させてくれへんかな
と頼まれて20分くらい通話した事があったからです。
そして、この後に続く、
See you next time, I’m traveling to the country today. I will most likely see the 100m final with Usain Bolt while I’m on the road. Later!
この一言にめっちゃ混乱したのを思い出しました。
I’m traveling to the country today…??
いきなり出てきた the country って、ドコ?
ってなったからです。更には
I will most likely see the 100m final with Usain Bolt while I’m on the road…!?
路上でウサイン・ボルトと一緒に100m決勝を見る!? どういう状況?
ってなりまして……。
オラルは時々マラソン大会みたいなのに参加してSNSに写真を載せたりしてたので、てっきりワタクシ、ウサイン・ボルトの出場する陸上競技の大会に彼もマラソンの部で参加するのかと思ったんです。「その国」に旅行するってのも、その大会に出るために行くのかと……
一応、辻褄は合ってなくもない?
♪
今になって読むと、そんなワケあるかいって6年前の自分にツッコみたいです。って事は、少しは進歩したのかな。とは言うものの、今でも100%理解はできてませんので、ひとつずつ確認しながら見ていきましょう。
まず最初の I’m traveling to the country today の部分、country に「国」という意味しかないと思い込むのがまず英語力の無さを露呈してますね。
何かおかしいなっと思ったら、ちゃんと辞書を引くべし。
調べたら「都会や工業地帯ではなく、自然のまま残されている土地(農地含む)」、要するに田舎ですね。
田舎って聞くと真っ先に countryside が思い浮かぶけど、実は country だけでも田舎の意味があるんですね。
I’m traveling to the country today.
今日は田舎に旅行やねん。
とは言え、文脈次第では6年前の私のように「国」の意味と誤解を招く恐れがあるので、 countryside を使っといたほうが無難な場合もあるようです。
続いての I will most likely see the 100m final with Usain Bolt の部分は恐らく、see with Usain Bolt(=ウサイン・ボルトと一緒に見る)んじゃなくて、100m final with Usain Bolt で「ボルトが出る100m決勝」って事なんでしょうね。
でっ最後 while I’m on the road。on the road はもちろん直訳すると「路上で」ですが、on the road で旅行中・出張中って意味もあるんですよね。
つまり、オラルが言ってたのはこういうこと↓
I will most likely see the 100m final with Usain Bolt while I’m on the road.
旅先でボルトの100m決勝を見ることになりそう。
でしょうね。
6年越しにやっと理解できて、ワタクシ幸せいっぱいです。
♪
補足ですが、country だけで「田舎」の意味があると書きましたが、この意味で使う場合は原則 the が付くらしいので、厳密には the country = 田舎。ただ、a country road のように形容詞として使う場合は the が無くても「田舎の」の意味になるんですね。
そういや、JJが時々やや自虐的に
I’m a country boy.
僕田舎モンやから。
って言うのです。こんな風に形容詞として使われている場合は、何故かすんなり田舎の意味だと理解できる不思議。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
【5コマ漫画劇場】
今回習った”country”を使って漫画を描いたよ。