以前の記事では、今年流行りのChatGPTについて少し触れました。時事ネタは全般的に不得意な管理人:下村ですが、たまにはトレンドの話題も扱ってみたいものです。
というわけで、オンライン英会話で3年ほどお世話になっている仲良しのクル先生に、
ChatGPTって使ってる?
と尋ねてみました。
I have also tried it and it was just like a flat-out lie in a very authoritative tone, so I wouldn’t like to trust it yet.
ちょっと途中何言ってるか分かりませんでしたが、前半の I have also tried it と、文末の I wouldn’t like to trust it yet は分かったので、「使った事はあるが信頼してない」というのは分かりました。
分からない部分は一旦後回しにするとして、クル先生は、
“AI hallucinations”って言葉聞いたことない?
と続けます。
んー、無い。
ChatGPTみたいな人工知能が勝手にデタラメな情報を作り出して、しかもいかにも事実であるかのようなトーンで提示してくるから、嘘っぱちやのに一見真実味を帯びて見えるっていう珍現象の事やで
先生が言うには、ある芸能人についての情報を調べるため、敢えてググらずにChatGPTに聞いてみたところ、生まれた場所が完全に間違っているなど全く信憑性に欠ける結果になったにも関わらず、まるで論文か公文書かっていうくらいフォーマルな文体で書かれているもんで、ちゃんとダブルチェックしないと普通にうっかり騙される人もいるやろう、とのことでした。
確かに、ワタクシも「再来週」を英語で何と言うか、ChatGPTに質問したら間違った答えが返ってきた事がありましたもんね(それについてはこの記事も見てね)。
🍀
さて、話は戻ってクル先生の発した一言を復習しましょう。
I have also tried it and it was just like a flat-out lie in a very authoritative tone, so I wouldn’t like to trust it yet.
真ん中らへんが難しいので、小分けにして見ていきます。まず authoritativeは「威厳のある・高圧的な・信頼できる」など複数の意味を持つ形容詞のようですが、威厳に満ちた態度は良い意味で頼りがいがありそうでもあり、悪い意味では圧を感じておっかないって事は実際ありますよね。
でっ残りは a flat-out lie の箇所ですが。
flat はタイヤがパンクした時に I have a flat tire. とか言いますよね。あと、確かイギリスではアパートを flat って呼ぶから、ルームメイトの事も flatmate って呼んだりするんですよね。でも、どっちも多分今回の文脈では関係なさそうやな……。
調べてみたところ、flat-out はアメリカの話し言葉で主に「全速力で」や「きっぱり」という意味の副詞として使われる模様。でも、一部決まり文句では形容詞として flat-out lie(=真っ赤な嘘)や flat-out refusal(=全面否定)のような表現で使われる場合もあるそうです。
これらを踏まえて訳してみると、
I have also tried it and it was just like a flat-out lie in a very authoritative tone, so I wouldn’t like to trust it yet.
僕も試したことあるけど、自信満々な口調で平然と嘘を吐く感じやったから、まだ信用してへんな
みたいな感じかと。
まっ、いけしゃあしゃあと嘘を吐くヤツは嫌われて当然ですからね……。もう少し待てば、信頼できるチャットボットになるのかなぁ。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
【5コマ漫画劇場】
今回習った”flat-out”を使って漫画を描いたよ。
※2コマ目に使われている表現:easier said than done に関しては、こちらの記事も見てね。