管理人:下村、最近プラグインという機能を使うことによって、アマゾンプライムの洋画に英語字幕を付けられる技を覚えました。
自分の好きな作品なら何度も繰り返し見ても苦にならないし、これで一層楽しく英語が勉強できそう。
さっそく字幕付きでドラマを見ていたんですが、以下のセリフで思わず一時停止。
Yes, but of all people, the police shouldn’t use fake IDs.
しかし、警察が偽造のIDカードというのは……
ある捜査に携わっている刑事が、上役から偽物のIDカードを手渡される場面なんですが、これ、”of all people”っていう箇所は日本語訳どうなってますかね? その部分だけ日本語訳では抜けているような気がしないでもないんですが……。
こういう時こそオンライン英会話の出番ですね。今回はモンテネグロのトム・クルーズ先生に質問してみます。
刑事モノのドラマ見てたら、よく分からへんトコがあってんけど
うん?
偽物のIDカードを渡されてな、
Yes, but of all people, the police shouldn’t use fake IDs.
って言うねん。
この of all people って何?
of all people は「ありとあらゆる選択肢の中で、その人だけはある意味特別」っていう意味やねん
ほえ……?
例えば、僕が甘いもの苦手な友達に向かって「なあ、アイス買いに行こうや」って声かけたとするやん。そしたら、その友達は僕に
Why do you of all people want to get ice cream with me!?
よりによって、何で僕と一緒にアイス食べたいって思うねん!?
って返してくるみたいな。
他にもたくさん友達がおるのに、その友達を選ぶっていうのは絶対あり得へんチョイスやんか。……って意味で、その友達は特別ってこと。
先生の説明をなるべく簡潔に言語化すると、「特定の人・選択肢の持つ何かしらの特徴に着目した際に、どう考えてもそれと矛盾する言動や事柄が起こった時の驚きを表すことができる」んだそうです。
さっきのアイスの例えで言うと、特定の人(=友達)の持つ何かしらの特徴(=甘いもの嫌い)に着目した時に、その友達は一緒にアイスを買いに行く相手として全く相応しくないのに、「アイス買いに行こう」と誘った事に対する驚きが of all people を使う事によって表せるって事です。
映画のセリフ:
Of all people, the police shouldn’t use fake IDs.
に戻ると……
警察って、ニセのIDを持ってるような不審者を取り締まる立場やん。そんな自分たちが偽のIDを所持するなんて普通は有り得へんやん?
ほうほう。
つまり一般の人たち(=警官以外)ならまだしも、警官である自分たちが偽造のIDを持ったらアカンやろ、って事ね。何かちょっと分かってきたかも。
分かってきたけど……of・all・people、めっちゃ基礎的な3つの単語で出来てる割に、エラい難しいやないかい(汗)。
後から改めて辞書で調べたら「こともあろうに」か「よりによって」という日本語が充てられることが多いようですね。ついでに、驚きの対象が人でない場合、of all people ではなく of all 〇〇 というパターンで色々変化するみたいです(場所に関してなら of all places、日にちについての場合は of all days になる、など)。
例えば誕生日に風邪を引いてしまって
何でよりによって今日……
ってボヤくとしたら、英語では “Why today of all days?” と言えるそうです。
🍀🍀🍀🍀🍀🍀
【8コマ漫画劇場】
今回習った表現を使って漫画を描いたよ。