ワタクシ管理人:下村、言うても楽観的な人間なんで、普段大して腹の立つ事もないんですけども、珍しく頭に来る出来事がありました。ブログなんて所詮自己満足のための場所ですんで、「英語学習に何かしら役に立つ事が書いてあるのかな」という思いでのぞきに来てくださった方の好意を無下にしたくはないという気持ちもあるにはあるんですけど、たまには好き勝手書かせていただいても罰は当たらないでしょうと思いまして。
長くなりそうなので、お暇な方だけ見てくださいね。
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話は昨年の秋にさかのぼります。オンライン英会話でガンちゃんと話をしていましたら、
11月から3か月くらいトルコやねん
って言うわけ。何でも、1年ほど祖国で過ごしていい加減ウンザリしてきたので、クリスマスシーズンはガンビアから脱出したいとの事。
それにしても、公務員が3か月も仕事休めるんですかね。ガンちゃんが
最長90日で休み取れんねん。まっ、何かしらの事情で「戻ってこい」って言われたら、それは拒否できひんから戻らなあかんねんけどな
と話すのを聞きながら、典型的日本人サラリーマンであるワタクシ、
もしかして私、何か聞き間違えてんのかな……
と半信半疑ではありましたが、今現在も彼はトルコに滞在中なので、どうやら本当に3か月休めてるっぽい。
まっ、毎回
最近仕事どう?
って聞くと返事が必ず
ヒマやで。
って返ってきたから、ガンビアのお役所っていうのはあくせく働くような場所ではないのかもしれません。
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以前の記事でも書きましたが、前々からワタクシ、ガンちゃんに抹茶ティラミスチョコレートを送ってやりたいと思ってたんですね。
抹茶ティラミスチョコはヨナスの大好物で、毎年クリスマスと誕生日の最低2回はリトアニアに送ってるんですけど、ヨナスだけでなく、ジャマイカに送ってもセルビアに送っても、今のトコどこの国に送っても喜ばれるし、何よりもガンちゃん本人が抹茶ティラミス味が気になるって言うもんですから、そりゃ食べさせたいと思うじゃないですか。
でも、ガンちゃんもピカチュウ先生も
アフリカの配送業者は
全くアテにならへんで
と口を揃えて言うんで、ガンビア宛に送るのは躊躇してたわけ。
でもガンちゃん、トルコに行くっていうんですよ。しかも3か月もいるっていうんですよ。そこで閃いたのが、
じゃあ、トルコに送ればいいんヤン!
トルコに荷物を送ったことは無いですが、ガンビアより地理的にも近いし、しかもガンビアよりはトルコのほうが信用できそうなイメージ。
別段トルコを贔屓する気はないんですが、ガンちゃんが
ガンビアの税関は荷物の中身とか平気で抜き取りそう。でもトルコは全然もっとちゃんとしてるで。
って言うから、私はそれを鵜吞みにしただけです。
というわけで私の名案をガンちゃんに伝えたところ、彼もそれならって言うんで、宛先の住所(イスタンブール某所)を教えてくれたのでした。
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さっそく抹茶ティラミスチョコその他諸々、重量制限ギリギリまで詰めて郵便局に荷物を持ち込んだら、窓口で応対してくれたお姉さんが言うことには、今トルコへの荷物は遅延してるので3週間くらいかかっちゃいますよと。でも、こちら時間には余裕がありますんで、全然そんなこと気にもしません。
ヨナスに荷物を送る時にいつも利用している「国際eパケット」っていう形で荷物を送りました。一番メジャーなのはEMS=Express Mail Service(国際スピード郵便)ですけど、それだとどうしても送料が高いのでね。有り得ないくらい高い。そんなにかかるなら止めとこうってなるくらい高い。
しかも国際eパケットはEMSと同様に追跡サービスが利用できるので、自分の荷物が今どこにあるか確認する事ができるのです。まっ各国の税関や郵便局がちゃんとお仕事してくれたらの話ですが(データ入力がされなければ、当然履歴に反映もされませんので)。更に何かあった時用に補償も付いています。
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個人的にこのデータをチェックするのが好きでして、ヒマがあれば
あ、関空に着いてる
とか
あ、もう日本から飛び立ってる
とか逐一確認しつつ、荷物と一緒に旅する気分を味わうのです。
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ガンちゃんに荷物送ったよと連絡を入れると、
ビザの発行に思ったより手間取ってて、出発が遅れそう
という返事が来ました。
私人生で一度もビザというものを取得したことがないので、そこらへん詳しくないんですが、結局予定より1週間ほど遅れて無事に発給はされたようでした。
一方、窓口のお姉さん曰く時間がかかるという話だった荷物ですが、何と5日後にはトルコに到着。荷物のほうがガンちゃんより先にトルコ入りしてしまったのでした。その後通関手続きに若干時間がかかってましたが、しばらくして追跡データが更新され「ご不在のため持ち戻り」になりました。
早く届きすぎ~! 全然3週間もかからへんやん!
慌てて知らせたら、
大丈夫。知り合いに頼んで、郵便局に連絡入れてもらうようにするわ
とは言ってくれたので、とりあえず安心していたんですが……。
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ところで、日本郵便の追跡ページにお問合せ番号を入力すれば、「通関手続中」や「お届け済」みたいな追跡データが見れるわけですけど、各国同じようなサイトがありましてね。例えば、ヨナス宛に荷物を送ったとして、Lietuvos paštas(リトアニア郵便)のページに同じお問合せ番号を入れると、リトアニア語でデータが出てくるのです。しかも、そのデータが日本郵便のものと違う場合があるんですよ。もう少し詳細な内容で表示されたりする事もあったりします。
今回も Turkish post tracking みたいなキーワードでググったらトルコ語のページがヒットしたのでそれを翻訳してみると、日本郵便のサイトより詳しい配達状況を確認することができました。そちらのデータによると、宛所に尋ねあたらない=住所間違いでお届けできなかったという状況のようで、日本語の「ご不在のため持ち戻り」とはニュアンスが違う感じだったんですね。
ひょっとして……
トルコ語って、一見英語のアルファベットと似てるように見せかけながら、よくよく見るとちっこい丸とか半円みたいな記号が文字の上下にくっついてたりすることがあるんですよ。フランス語にも同じようなのがあってアクサン記号と呼ぶんですが、それが付いてると発音が変わるとか何か法則があった気もするけど全て忘れました(これでも大学時代はフランス文学専攻だったワタクシ)。
実はガンちゃんに教えてもらった宛名にも、いくつかそういう類の丸ポチとかがくっついてたので、ネットでトルコ文字を探してきて該当の文字をコピペして使ってみたところ、いざ送り状をプリントアウトしてみるとそれらの特殊文字が全て空白になって印刷されたので、仕方なく一番形の近いアルファベットを代用したという経緯があったので、
ひょっとして……ちゃんとトルコ語で書いてないから、住所に不備があるっていう扱いになっちゃったとか?
その旨も一応伝えて、宛先の記載に問題があるのなら郵便局に伝えてくれるよう、ガンちゃんに頼んでおきました。
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その後私自身も忙しく、追跡データを見れない日が何日か続いたんですけど、ある日画面を開いてみるとそこに
差出人に返送
の文字が……。
こんなん初めて見るのでパニックに陥るワタクシ。
えっ……ななななな何で
ガンちゃんも渡航直前はかなり忙しそうだったので、あんまり私の荷物の事で面倒かけるのもなぁと思い「知り合いに頼んで郵便局に連絡してもらう」という返事をもらった後は連絡を控えていたんですが、さすがにコレは一大事。このまま返送されてきても困るし、トルコ国内に留まっている間に何とか再送してもらうように、手続きしてもらわんと。
再度ガンちゃんに連絡を入れて、彼からはまた
友達に言って、何とかしてもらうわ
と返信が来て、2日後には追跡データが「差出人に返送」から「留置局に到着」に更新されました。ただ、意味が何のこっちゃ分からん。
つまり?
荷物がまだトルコのどこかにあるっていうのは分かるんですが、もうちょっと、素人にでも分かる書き方してくれませんかねぇ。留置局は、何をする所なの?
更に10日後、再度追跡データを確認すると、あろうことか再度荷物が「差出人に返送」になりました。
どうなっとんねん!?
そして以降、一切更新されなくなるのです……。
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痺れを切らしてワタクシ、気を遣って連絡を控えていたガンちゃんにメールしました。
オオ~ィ!荷物また日本に返送されるみたいになっとんのやけど……
すると翌日に返信がきました。
昨日の夜やっとアパートに着いたとこ! マジでかぁ~、てっきりドアマンが荷物を預かっといてくれると思ったんやけどなぁ
ドアマン?
よう分からんけど、日本で言うならマンションの管理人さんが代わりに預かっといてくれるみたいな、そーゆー感じ? いずれにせよ、その人は預かってくれんかったんやね……
要は紙一重の差で、受け取れなかったって事みたい。
もーー! ツイてないなぁ
でも大丈夫。もう俺トルコおるし。郵便局に連絡入れて、都合のいいトコで保管しといてもらうように言うわ
何度も「郵便局に連絡する」って言ってくれる割には、な~んかうまくいかないっぽいよねぇ……。頼むでェ。
でもこれ以上あれやこれやと煩く指示を出すのも心苦しいので、後は任せて向こうから受領したと言ってくるのを待つことにしました。
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そして、12月25日にクリスマスのメッセージが来て、そこに
今アンカラにおんねん
という一言を見つけて嫌な予感がし(当初教えてもらってた送り先はイスタンブール)、1月1日にも新年おめでとうメールが来て、どちらにも「荷物受け取った」という報告は無く、本当に何も分からなくなってしまったのでした。
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そして1月半ばになりました。そもそもこっちが勝手に送った荷物ですから、
結局アレどうなったん?
ってガンちゃんを問い詰めるのも違う気がするし、でももう2ヶ月近く追跡データの更新もされてないし、このままでは何も解決しないままだと思い、郵便局に調査を依頼することにしたのです。
調査専用の用紙をプリントアウトし必要事項を記載し窓口に持参するだけなので、必ず回答が来るという保証もないらしいのですが、ダメ元でこの際何でもやってみることに。
1週間ちょっとで自宅に調査結果が郵送されてきました。
思ったより早いやん
日本の郵便局は何でも仕事が早いよね。1ヶ月くらいかかるもんかと思ったわ。
ところが急いで開封し中を見てみると、そこにはトンデモない事が書いてあったのです。
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「当該郵便物についての内容品については、各宛国が定める禁制品に該当したため、税関にて破棄されましたとの回答が寄せられました。郵便物が各宛国の定める法令に基づいて差し押さえられた場合、損害賠償に応じる事は出来ません。この度はお客様に多大なご迷惑をおかけしました事を深くお詫び申し上げます。」
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(´Д`)ハァ……?
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ちょ、ちょっと待ちなはれ。
ワタクシ、素直だけが取り柄のオバちゃんなので、一瞬自分が悪い事したんやと反省しそうになりましたけど、さすがにそこまでおバカじゃないんですぐ我に返りましたよ。
あのネ、禁制品が入ってたら、そもそも荷物がトルコに着いてまず最初に通る税関で止まるでしょ? 没収されて、それでお終いでしょ??
私の荷物、普通に税関通って、現地で配達されたでしょ? でもって不在やったから荷物持ち戻りになったんでしょ??
イミフすぎて私の頭では到底理解できない……えっ、これ日本語ですよね??
ぐるぐるする頭を何とか整理して、冷静になって考えようとしてみる。
え~っと、想像するに、多分こんな感じ?
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トルコ国内を配達途中で荷物が紛失もしくは破損
↓
責任取りたくないトルコの郵便局
↓
禁制品が入ってた・すなわち送り主に否があったという事にしてまえ〜(そして隠蔽)
↓
日本郵便はトルコの言ってきた明らかにウソの回答にも知らんぷり。そのまま転送
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……ふざけてますね。国際eパケットは何かあった時の補償付きサービスとか謳っておきながら、これじゃあ何の意味も無いって事になりますよねェ。
大体、ワタクシ窓口に調査依頼の紙を持って行った時「宛先に2回配達されたけど不在だったので受け取れなかったと聞いている」という事も伝えてるんですよ。その場で局員さんと一緒に追跡データも見ましたんで、問題なく税関を通過した事も分かってるんですよ。それで「おたくが禁制品入れましたんで」って、それで顧客が納得すると思っているのかな?
トルコ郵便局に濡れ衣着せられたのも腹が立つけど、そのどう考えても嘘っぱちの回答を疑いもせず伝えて「はい調査終了~♪」っていう日本郵便の態度にもワタクシ激おこです。
これって、このままどうしようもないんでしょうか。罪をなすり付けられて、ワタクシ相当むしゃくしゃしているのですが。冤罪ですよ。送った荷物は総額ほんの数千円の大したモノじゃないにせよ、泣き寝入りするのはどうにも悔しくて。
同じような経験された方がいたら、ぜひ相談に乗っていただきたい案件です。