管理人:下村は辛い食べ物が得意ではありません。
30代にはアジア圏中心に旅行に行きましたが、韓国やタイではたまに激辛料理を選んでしまい後悔したことも……。
オンライン英会話でお世話になっているタイの北部チェンマイ在住のイギリス人の先生に、
タイのご飯たまにめっちゃ辛くない? 平気?
と尋ねたら、先生は
辛いの大好きやから、全く問題なし。
っておっしゃってて、私の目にはとても逞しく映ったものです。特にお気に入りはタイのカレーヌードル:カオソーイだとか。
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カオソーイといえばワタクシ思い出があります。
タイ人の友達ポンちゃんが自宅でふるまってくれた事があったのですが、これがまたケンカ売ってんのかってくらい暴力的な辛さで、ワタクシ一口くらいしか食べられず……。お腹を空かせて帰宅した記憶があります。
ポンちゃんは日本人向けに味を調整してくれてたんやけどね
と言いたくて、”She tried to make the dish not too spicy for Japanese friends” とか言ってみたところ、先生が
“She changed the recipe to suit the Japanese palate.“
彼女は日本人の口に合うようにレシピを変えてくれた。
と言い換えてくれました。
palateは辞書引くと日本語で「口蓋」……要は 口腔のある一部分を指すみたいですが「味覚」の意味もあって、suit one’s palate でその人の「口に合う」という意味になるようです。
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ところが、トム・クルーズ先生と話してる時にこの表現を使ってみた時。
母の日に実家に氷菓子を送った話をしていて、
それが彼女(=実母)の口に合って良かったわ。
I’m glad to hear that it suits her palate.
って言ってみたところ、
その表現はあんまり日常会話では使わへんと思うで。
って言われちゃいました。
ちょっとかしこまりすぎてるから、カジュアルな会話の途中で急に suit someone’s palate って言われると、何かギャグみたいに聞こえるっていうか……
ありゃっ、そうなん? でもこれ、イギリス人の先生に習った表現なんやけど。
うん、当然イギリス英語やろうな。
要はかなりフォーマルな響きがあるので、必要以上に気取った印象になるようです。
ふむ……じゃあ、もっと普通っぽい言い方に変えるなら、先生は何て言う?
そうやな、僕やったら
It matches her taste.
とかって言うかなぁ。
ほぅ……match one’s taste は「好みに合う」ですね。こうやって言い換えてくれると勉強になります。
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でっ、イギリス英語の事なら、やっぱりこのお方。イギリス育ちのガンちゃんにも意見を聞いてみます。
suit one’s palate か~。確かにちょいフォーマルやな。
と、やっぱりくだけた日常会話で、特に身内や友達に関して使うには若干そぐわない感があるようですが、大して親しくない人について話す場合なんかには使っても問題ないとの事。
ただ使い方によっては、違うニュアンスに捉えられる事もあるかもな……もし僕が I hope something suits someone’s palate って言ったら、暗に相手が fussy eater(好き嫌いが多い人) って揶揄してるように聞こえる可能性がある。
へーっ!? 何じゃそりゃ。
何やろな、相手が普段から食べ物にいちいち口うるさい・めんどい人みたいに、遠回しに匂わせてる風に聞こえる、かもしれん。知らんけど。
慇懃無礼的な感じになるって話なのかな? 不必要に礼儀正しすぎても逆によろしくないって事ですかね。言葉の与える印象っていうのは、何とも難しいものがありますね……💦
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【4コマ漫画劇場】
今回習った”suit one’s palate”を使って漫画を描いたよ。